オパエウラ

オパエウラをほぼなにもしないで繁殖させるのに役に立つウェブを作ってみたいとおもいました。

まず要約します。オパエウラ(Halocaridina rubra)は、照明や水温などの環境条件が繁殖に影響します。以下は繁殖のためのヒントです:

  • 光の量を調整し、照明を設置することでコケ類や藻類を食べさせる。
  • 汽水濃度を適切な範囲に(とても幅がひろいですが)保つ。
  • 水流の強さや水槽の配置に注意する。
  • 温度を調整し、繁殖を促進する。

これらの条件を整えることで、オパエウラの繁殖を成功させることができます。

40日程度の時間が必要ですが、フィッシュレスサイクリングなどで水槽立ち上げをしっかり行い、オパエウラの導入、水質の安定を確認したら、あとは、ほぼなにもしないで数ヶ月待っていると、抱卵が確認できると思います。

以下に、オパエウラ 繁殖 ウェブ情報の詳細メモを書きます。

まず、このエビさん、たくさん名前があるので、書いておきます。オパエウラ スカーレットシュリンプ Halocaridina rubra ピクシーシュリンプ ホロホロシュリンプ ハワイアン・レッド・シュリンプ Hawaiian Red Shrimp。

2011年ころからオパエウラを飼っていますが、一番学ぶのに時間がかかったのが、光の量です。日陰に照明無しで置いておくと、餌不足で、だんだん死んでいってしまいます。直射日光は高温側の温度管理が難しくなるので、避けたほうが無難だと思います。おすすめは、照明を設置してあげることです。タイマーで4時間から12時間位、自動的につけたり消したりできると楽だと思います。

温度は、低い方は死んでしまいますが、高い方はかなり耐える印象です。0度に近づかない部屋の中なら、ヒーターなしでもありでも、大丈夫な感じがします。寒くなる部屋は、ヒーターがあったほうが安心です。照明があると、10リットに付き100匹程度までは、餌をやらなくても、照明で発生したコケ類、藻類を食べて、繁殖していきます。

繁殖を急ぎたいときは、1週間ほど21度くらいの低めに設定したあと、26度程度の高い目の温度にすると、抱卵を開始します。温度を変えないと、気温の上がってくる春に抱卵しやすいです。温度が上がると抱卵するのは、オパエウラの特性の可能性もありますが、コケ類や藻類の発生量が増えて、餌が豊富になることが影響しているのかもしれません。

個体は、5匹から7匹くらいあれば、オスとメスが混ざっている可能性が高いと思います。

放置型繁殖で、重要なのは、蓋をすることです。蓋をすると蒸発量が減って、たし水があまり必要なくなり、数ヶ月以上、まったく触れなくても繁殖がどんどん継続することが、可能だと思います。

汽水濃度は、海水の割合が25%-70%、淡水の割合が75%-30%を混ぜてつくる汽水、 比重1.011-1.015, 15.33-21 ppt(1リットルあたり15.3g-21gのインスタントオーシャンなどの人工海水を使った汽水)が繁殖には良さそうです。2008年頃に英語のウェブで調査したところ、10人以上くらいの人がオパエウラの繁殖に成功したと書いていたような気がします。数%から、普通の海水濃度まで、かなり幅の広いサンプルでしたが、平均すると海水濃度は70%程度でした。それを書いたウェブのページは、落ちてしまっているのですが、ベッツさんが言及してくださっているので、以下のページを参考にしてください。

オパエウラ - アクア初心者が本気で飼ってみる 繁殖情報② 新しく分かったこと
オパエウラ(ホロホロシュリンプ)の飼育・繫殖をメインにアクアリウムについて報告するブログです。

汽水濃度を下げると、使用するインスタントオーシャン等の人工海水の使用量が少なくなるので、費用が下がるメリットがありますが、各種事故などで、アンモニアが発生してしまった時の影響が、より高くなるデメリットもあります。

100%海水にすると、他の海水の生物と共生できるのは良いのですが、赤ちゃんの死亡率が90%以上になる感じがします。しっかり世話をしていない海水水槽には、いわゆるカーリー(セイタカイソギンチャク)が発生しやすいのですが、このカーリーは、オパエウラを捕食してしまいます。たぶん海水より濃い120-130%くらいでも、大人の個体は死なないと思います。

こんな小さなエビの寿命が20年以上というのは、あまり信じていなかったのですが、実際飼ってみたり、他の方のウェブを読んでみた感じでは、ひょっとすると本当かもしれないと感じ始めています。

5つくらいの水槽でオパエウラの繁殖を試みているのですが、実は、エアーストーン、ろ過装置のない水槽の方が、元気に繁殖しています。窓際を避けた照明付きの水槽が、一番元気に繁殖しています。水流が殆どない、というのも、割と重要な要素なのかもしれないと、思い始めています。

底床は、何もなしのベアタンクや、ほんのちょっぴりだけの方が、清掃管理が楽だと思います(放置型なので、ほとんどしませんが)。深くすると、清掃した時に、巻き上げてしまうもののインパクトが、少し怖いです。底床の素材にもよりますが、3センチ以上の砂系の素材だったり、特に黒い場所ができてくると、ちょっと心配になります。

ハワイ本島の生息場所のビデオをリンクしておきます。

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